世界で一番ヤバイところ
野口健は七大陸最高峰の世界最年少登頂記録保持者だ。テレビで見る野口健は快活で一事を成し遂げた自信にみなぎっている。
まるで好印象だが、彼の少年時代はやんちゃも過ぎるほどでそのパワーが山に向かわなかったらどうなっていたか分からない。17歳のときに植村直己の本に出会ったのだ。出会いは大切だ。そして山ののめり込む。
勢い。
経験の少なさをカバーするには欠かせない要素だったのかも知れないが、山を相手にしたときはそれが命を落とす結果につながる。無謀と言っても言い過ぎていないと思う。僕は中学高校のとき毎年北アルプスに上っていたから少なからずその無謀さが分かる。しかし次々と各大陸の最高峰をクリアしていく野口。
そんな野口であったが最後の砦、エベレストには苦戦する。何度も心が折れそうになる。苦しんだ。苦しんだが3度目の挑戦でやっと登頂に成功する。しかしこのとき野口はこれまでの登山で味わったような解放感と感動を得られていない。
いま世界で一番ヤバイところに立っている。
あまりに実感のこもった思いに震えてしまった。
野口健の情熱を勢い落とすことなく一気に読みきれる本だった
素敵な大人になるために
久しぶりに魅力溢れる人を知った感じです。 もちろん登山家の野口健という人は知っていましたが、どう素敵か 全くわかっていませんでした。今では品行方正と見られる彼が、少年時代はエネルギーを持て余した、 今の日本で言うと完全に異端児で、もっというと犯罪者扱いされているほどの トンネルを彷徨っていたということ。 エベレストへのチャレンジも死を覚悟する中で遂行したこと。 この本に好感を抱いたのは、単なるサクセスストーリーではなかったことです。 幼い彼にあったずるさや弱さ、時には傲慢ともいえる行動をさらけ出し、 登山家として稚拙であった過去を隠していない。 激しく周りとぶつかり合ったりしながらも、なおも人を惹きつけるのは 既存の価値観に依存しない直向きさ、素直さ、誠実さに他ならない。 欧米人がシェルパをそれはくっきりと使用人、奴隷扱いするのに対して、 彼は人として付き合うことに一切の疑問を覚えない。 その姿勢が、他の人には無い彼の可能性と強さであると思う。 また非常に示唆に富むのが、 ひょっとするとダースベイダーのように暗黒面に落ちてしまうかも という青年期の中で、彼と真正面からぶつかり合う大人がいたということ。 父親の外交官という特権に甘んじない姿勢が、今の彼を導いた。 素敵な大人が彼を素敵な大人に育て上げた。 だから子供が読んでも、大人が読んでも心にぐっとくるのではないかと 思います。
本が人の運命を変えることもある
野口健の自著「落ちこぼれてエベレスト」を読んで興味を持ちました。 落ちこぼれてエベレストと重複する部分もありますが、この本は野口健本人っが書いたものではなく第3者であるライターが書いたので、違った視点で楽しめました。 幼い頃の行き場の無いエネルギーが全部、登山に移っていくところはすごさを感じました。そして本当にすさんでいた野口健を故植村直己氏の書かれた本が、人生を変える。こういうことってあるんですね。そして、それを実行した彼にもすごさを感じました。 また、エベレスト登頂2度失敗の部分も多く取り上げていますが、かなり悩み苦労していたんだなと思いました 最近は清掃登山や環境教育に力を入れているようですが、登山の時のような爆発するようなエネルギーを発揮してくれることを期待しています
学生や子どもさんには特におすすめです。
「野口健さん」と言うと、「コーヒーの人?」「違いのわかる男でしょ?」とか「エベレストきれいにしている人?」とイメージする人が多い気がします。私もそんなイメージを持った一人でした。 なんとなく、興味をもって、読み始めたら、数時間であっという間に読めてしまいました。とにかく読んでいて、気持ちが良く、止めたくても止まらないといった感じです。野口健さんの波乱万丈な人生や、地にしっかりと足をつけている生き方に、すごく心を揺さぶられました。それに、何より野口さんの環境教育に対する考え方は、本当に必要だなと痛感しました。 山登りが好きな人や、環境に興味がある人は絶対読んだほうが良いと思います。そして、学生や子供さんにもすごくすごくおすすめです。大満足の一冊でした。
講談社
100万回のコンチクショー 落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫) 100万回のコンチクショー (集英社文庫) あきらめないこと、それが冒険だ―エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険! (ヒューマン・ノンフィクション) 青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1)
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