東京「探見」-現役高校教師が案内する東京文学散歩-



僕の名前は。―アルピニスト野口健の青春ウォーキングナビ東京 山手・下町散歩 (どこでもアウトドア)東京「探見」-現役高校教師が案内する東京文学散歩-旅の手帖 2007年 01月号 [雑誌]鉄道ダイヤ情報 2008年 06月号 [雑誌]道迷い遭難を防ぐ最新読図術―道迷いの心理とナヴィゲーション技術月刊 SuッKara (スッカラ) 2006年 12月号 [雑誌]私の北壁 (登頂記シリーズ 1 マッターホルン)イタリアン・アウトドア・クッキング―プロの技に遊ぶキャンプCARガイド (2001) (Geibun mooks (No.299))


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授業を受けているみたい

講義をそのまま収録したように、話し言葉で書かれています。だからわかりやすいし、読んで楽しい本だとおもいます。
個人的には、最近の作家さんに関するトピックがいくつも載っているのが嬉しかったです。もちろん、高校の教科書で取り上げられるような有名な文豪に関することも書いてあるのですが、それ以外のことで、「ここはそういう場所なのか」「通ったことがあったけれど知らなかった」という話もたくさんあって、それがおもしろかったです。
あと、コースとして完成されているので、短時間で各ポイントをまわることができるという点もよいとおもいます。そのあたりの景色も詳しく紹介されています。
高校生だけじゃなくておとなにもおすすめです!
お勧めの一冊!

『文学』という文字を見て硬くなり、拒否反応を起こす必要はまったくありません。
『文学』という堅苦しいイメージとは裏腹に、本書はとても穏やかな雰囲気で読みやすく書かれています。
また、一つ一つの紹介が上手くまとめられているため、読んでいる話の途中で中断しなければいけないということがなく、ちょっとした合い間にも少しずつ読み進めることが出来ます。

そのほかにも、紹介している場所に関連がある小説の挿入、解説があります。
その絶妙な挿入で、その小説に興味がわくことはもちろん、文学に興味があまりない読者もグイグイと話の中に引きずり込みます。
東京近辺に在住の方はさらに、本書には略地図が挿入されているので、この本を持ち歩くだけで東京を『探見』することも出来ます。

東京近辺に家がない方でも、その独特な雰囲気と読みやすさで話に引きずり込まれることは間違いありません。

著者の雰囲気がよく漂っている、お勧めの一冊です。
買いの一冊!東京再発見本!

高校生向けに企画された文学散歩コースのうち、メジャーな5コースが収録されている。注目すべきことに、各コースに登場する作品の顔揃えが、まさにその土地の持つ魅力を見事に描き出している。時代ごとに変容する街並みはそのままその土地に生きる人々の生活を映し出し、作家はそれを巧みにとらえ作品に昇華させていることがよくわかる。また、文学作品だけではなく怪談や伝承などを多く扱っている点も非常にユニークでおもしろい。これは著者の確かな知識と優れたセンスによるものであろう。文学作品の紹介に加えて、街の魅力を多面的に再発見するという観点においても、画期的な一冊である。
本書を持って実際に歩いてみると、さすがに回数を重ねているだけあってよく練られたコースとなっている。各コースとも一日あれば無理なくまわることができるが、交通の便のよい場所が多く含まれているため、ちょっとした外出の際に少しずつ立ち寄るのもまた楽しい。
著者のHPには本書の5コースの他に巣鴨編、三田編など、さらに個性的なコースが多く紹介されている。おそらく、続編の出る日もそう遠くないに違いない。
先生「発見」

 作者は高校教諭であるが,自分は作者の教え子の1人である。授業を受けた際,その豊富な知識と,持ち物は教科書とチョーク箱だけという潔さに憧憬を抱き,温厚な性格に惹かれたことが思い出されるが,本書を読んでもその思いは変わらない。本書で紹介されている作家は,古典から近現代の文豪,最新のミステリー作家まで,実に幅広く,巻末掲載の参考文件も膨大な数である。穏やかな文体には人柄が窺える。読後,作者(恩師)が「国語教師は教職についてからも1番勉強・研究し続けなければならない」と言われた事を思い出したが,本書は,その勉強・研究の1つの成果といってよい。しかも,その成果が独りよがりではなく,長年にわたる生徒との共同作業の中から生まれたことは特筆に値する。同行した生徒諸氏と同様,自分もかつて,作者(恩師)と京都を散策した折,梶井基次郎の「檸檬」の舞台となった果物屋に案内して頂いたことがある。東京だけでなく京都についても博識な方である。
 「はじめに」にもあるように,本書が若者にとって,「本を手に取って」くれるきっかけになることを祈念する。また,作者は日本全国の民話についても造詣が深いと記憶しているので,そちらの話も伺ってみたいものである。
何通りにも楽しめます

紹介されている作品が歴史的な古典から最近のミステリーまでと幅広く、今まで敬遠してきた分野の作品にも親しみを感じられるようになりました。何気なく通っていた場所が有名作品の舞台になっていたり、小説の舞台を訪れて想像力の翼を広げたり。思わず読んでみたくなるような作品紹介文や、温かく読みやすい文体も魅力的です。東京、文学、人物、歴史といくつもの世界への扉となってくれる一冊です。



宝島社