世にも美しいホテル―こころ満たされる場所



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大阪のオバちゃんの自己満足ワールド

さてこの本は複数のWEBで連載されているエッセーを書籍化したものだが、WEB上のオリジナルの文章はエレガントとは程遠く、文法も言葉遣いもメチャクチャで実に下品でガサツな文章だったが(余談だが本人はブログなどでは自分のことを「オレ」「オイラ」と書くようなオヤジキャラ炸裂の大阪のオバちゃんだ)、書籍化に伴い随分上品に書き改めていて、かつ文章も正確になり良くなっていたのは、素直に誉めてあげたい部分だ。
たとえばウエブ上だと大げさに「ひえええ!」だが、この本のぴあ版だと「えっ」と押さえ目に書き改めていたりするので、ウェブ上のエッセーと、このぴあ版を読み比べるとかなり面白いと思う。
でも残念なのは、著者紹介で自分でホテルジャーナリストという肩書きを名乗っているが、この本を読む限りでは単なる高級ホテル宿泊体験記なので、次回からは他の類書の著者達のように肩書は背伸びせずに、トラベルライターとかエッセイストでOKではと思う。
だって著者はホテルの感想をミーハー根性丸出しでダラダラ書いているだけで、全くホテルを批評したり考察もしてないし、ましてやきちんと正式にホテル取材したり、ホテルについて何か調べたりもせず、ホテルのスタッフから聞いた雑談レベルの話ですら事実確認さえ取った形跡が全く無く、ジャーナリストとしての視点が100%欠けているのだから。
それとあくまでも「オイラの書きたいことだけ書いたんや」という自費出版系の自称旅行作家のような読者不在のスタンスなので、これでは他のレビュアーさんの感想と同じく、自分も良い評価を与えるコトは出来ない。
ただ勉強になったのは、著者のように旅先で最高級ホテルに泊まり、ミシュランの星付きレストランで豪勢な食事を楽しみ、エステをしたり高級ブランド品を買い集め、ミュージカルや美術館に通い、成功者や一流の人とホテル内で会話を楽しんでも、悲しいかなそんなことをしても、人間の品性や知性のランクアップには全く貢献しないということを痛感できたことだ。
しかしこの手の本を書く東京の女性ライターやジャーナリストの場合は、見栄っ張りで傲慢で勘違い系ばかりだが、同じようなテーマの本を書く大阪人の場合は格好付けるのが苦手だから、そういう傾向に走らないのがせめてもの救いでもある。
期待したものではありませんでした

ホテルの情報を楽しみに購入しましたが、写真が少なく、ヴィジュアル面であまり楽しめませんでした。
また紹介の文章も、著者の個人的なこだわりや自己陶酔が少々鼻につき、読みづらく感じてしまいました。
いくら「お姫様気分にさせてくれるホテル」に泊まったからといって、お姫様気分のまま記事を書かれてはちょっとついていけません…。



ぴあ