本の帯に「会計がわからんで経営ができるか!」と印刷されている。 会計というとつい「勘定が合えばそれで良い」「会計は専門に勉強した特定の者にしか理解できない」という感覚にとらわれてしまう。特に経営者は「利益追求=売上追求」と考えてしまい、会計をおざなりにしてしまいがちなのではないだろうか。そこを著者は自身の経験からなる「経営学」と「会計学」を結びつけてわかりやすく説明している。 経営に役立つ会計とはどうあるべきか。事業を安定軌道に乗せようと思うのなら、数字に明るく、しかも「安定性」を持続する会計でなくてはならない。安定は、「儲け」のなかから出てくるということも覚えておく必要がある。「儲け」るためにはどうすればいいのか。 その答えを導き出した著者が「なぜ」という言葉に徹底的にこだわり、追求する人だということが、この本を読み進めていくうちによくわかってくる。「簿外処理は一切許さない」「ディスクロージャーを徹底する」という一見当たり前の議論ながら、そこはさすがカリスマ性に富んだ著者。具体例を交えての論述には説得力がある。 ?「経営のための経理である」という「実学」は、経理を専門に勉強してきた人にとっては「目から鱗」の思いをするだろう。会計学とは経営哲学と完全に合致する理原則であることをあらためて認識させられる。(大高真子)
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する オリジナルは1998年10月リリース。文庫化は2000年11月7日リリース。これを執筆した時期は、1959年、社員8人で京都セラミツク(現・京セラ)を設立し、10年後、株式上場。1984年には第二電電(DDI、現・KDDI)を設立した時期と重なり、経営者として最も素晴らしかった時の記録とも考え得る一冊で、氏の本の中で最も人気があるのはこの『実学』だと思う。
やはり感心するのはその思考方法だ。税法の決め事を単純に『是』とする考え方の安易さがいかに経営に悪影響を及ぼすかがよく分かる。今では極めて一般的となった『キャッシュ・フロー』の重要性を既にこの時代に提唱しているのには驚く。会計というルールは近年においても『時価会計』という最低の産物を生み出しているが、経営において最も重要なことはあるがままの『透明性』であると気付かされる。
特に感心したのは最終章の中小企業経営者の経営における悩みに対する回答5題だ。業種は異なりながらも経営者の悩みは非常に具体的なのものだが、それに対して実に的確な回答をしている。そして金融機関や大手といったものの考え方を実に的確に掴んでいる。こういう悩みに実際のトップ経営者が答えている、ということに驚いた。経営者の必携とも言える一冊だろう。
まさしく実学 経営は会計に始まって会計に終わる ほど重要なものだと思います。
慣例だからと決まった事も疑い、原理原則に忠実に独自の会計を構築される様は見事です。
その精神に触れましょう。
一貫性 アメーバ経営で有名な京セラの経営哲学。
人の心をベースにした経営を行い、それをシステム作りにも繁栄させる。
本書ではそのシステムが、「実学」と言うだけあって、とても具体的に解説されている。
「一対一の対応」「ダブルチェック」など、手法自体には目新しいことはあまりないですが、
いくら常識や慣習に反しようと、あくまでその姿勢を貫く一貫性にそのすごさを感じた。
人を動かす、人に動いてもらうにはどうすればいいのか。
人の心をベースに、人に違反をさせないシステム作り。
経営や会計の本と言うよりは、人間学の本と言うべきかもしれない。
これを読んでいて「サービスの底力!」を思い出しました。
まさしく実を学べる サブタイトルが「経営と会計」ということで、難しそうなイメージがありましたが、そんなことは全くなく、解りやすい言葉で本質的なことを示しています。
会計の本でありながら、ほとんど数式や数値が使われておらず、会計の原点ともいえる考え方を論じていて、とても共感できるし解りやすい。
1対1の対応といった基本的なことを貫くことで、会計が会社の正しい姿を表す。
健全な会計を社内外に公開することで、健全な組織を維持発展できる経営に繋がる。
本書には「実」がいたるところに転がっていて、読むたびに勉強させられる思いです。
まさしく、実学。
会計のテクニックを身につける前に。
正しいかじ取りができるようになるために。
おススメです。
会計で一番大事なのは哲学である 稲盛和夫の会計に関する哲学が詰まった一冊。
現在の会計の考え方に関する考え方
(透明性を高める、内部統制が担保されている、
キャッシュベースで経営判断するetc…)
が凝縮されていますが、これが10年以上前に
自分自身で確立したことが驚きです。
実際現場から得たの経営哲学から
会計についての考え方を
ブレなく理路整然と説明しているので
いろいろと考えさせたれるところや
実践できるノウハウがふんだんに盛り込まれている
示唆に富んだ一冊です。
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